病態情報医学講座

薬理学分野

玉置俊晃教授

 

薬理学部分野では、高齢化社会になり患者さんの数が急増している循環器疾患と慢性腎臓病に対する新しい予防法や治療法の開発を目指して研究を進めている。

 

主要研究テーマ

  1. 食原性亜硝酸由来の一酸化窒素(NO)産生系の生理的・病態生理的意義
  2. 腎および脳虚血再灌流時における亜硝酸由来NO産生系の生理的・病態生理的意義
  3. 食原性機能性因子による循環臓器障害予防
  4. Adipocytokine と循環器障害
  5. 酸化ストレスと腎障害
  6. 降圧薬の臓器保護作用

 

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麻酔・疼痛治療医学分野

田中克哉教授

 

周術期患者および救急部・集中治療部における重傷患者管理の質的向上を目指し、基礎研究では心臓の電気生理、臨床研究では経食道心エコー法ならびに一酸化窒素の臨床応用を中心とした研究を行っている。

 

主要研究テーマ

  1. 心臓の電気生理(不整脈の発症機序、抗不整脈の作用機序)
  2. 心筋虚血時の細胞内カルシウム濃度変化と麻酔薬の影響
  3. 経食道心エコー法による麻酔中の循環管理
  4. 痛みの機序に関する研究
  5. 自己血輸血時の血液凝固能の変化
  6. 一酸化窒素の臨床応用
  7. 麻酔中のストレスモニターに関する研究

 

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腎臓内科学分野

土井俊夫教授

 

腎臓内科学分野では、糖尿病をはじめとする進行腎障害の進展の病態とそれらの修復過程の解明を目指している。特に、糖尿病性腎症の分子病態を解明すべく取り組んでいる。これまでに、腎症の病変形成にもっとも中心的な役割を担う因子を酵母を用いてクローニングに成功している。この転写因子Smad1は、糖尿病だけでなく、高血圧におけるアンギオテンシン系や炎症によっても活性化し、最終的な糸球体硬化・腎不全へと至る。現在、Smad1関連分子の解析による各種腎障害の詳細な分子病態の解明と治療法の開発、バイオマーカーの同定・測定により、実際にヒトでの糖尿病血管合併症やCKD の拡大にストップをかけるべく、さらなる研究が進行している。

糖尿病発症メカニズム、血糖恒常性維持機構を分子生物学的、病理組織学的、生理学的手法を用いて解明しようとしている。カルニチンの生体内存在意義をカルニチン欠乏マウスを用いて解明している。また肥満発症機構を分子生物学的に解明している。

 

主要研究テーマ

  1. 自然発症糖尿病ラットを用いてのI、II型糖尿病発症メカニズムの解明
  2. カルニチンの生体内存在意義の解明
  3. 肥満の分子生物学的解明

 

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救急集中治療学分野

西村匡司教授

 

当分野は救急・重症患者の治療を行う中央診療部門であり、研究テーマは臨床に即したものである。人工呼吸に関連したものと脳虚血の急性期治療に関連したものが中心である。人工呼吸については、重症呼吸不全患者の予後を改善するとされる肺保護戦略が主テーマである。現在、世界レベルの多施設共同臨床研究に参加している。この研究に日本からは2施設しか参加していない。また、人工呼吸中の睡眠障害は最近注目されている部分であり、このテーマについても臨床研究をすすめている。脳虚血の急性期治療については、予後改善を目指す治療開発を行っている。他に重症患者における薬剤の体内動態に関する研究等も行っている。臨床医学の現場での治療をより良いものにすることに直結する研究を行なうことが当分野の信念である。救急集中治療医学は、重症患者の診療を行う部門であるが、全身状態を把握するためには最も適したところである。卒後臨床研修医や医学部生にとって生きた知識を習得する最高の場である。

 

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臨床薬理学分野

石澤啓介教授

 

臨床薬理学分野では、チーム医療の一翼を担う薬剤師にとって重要な医療現場における実務実習のサポートと、学部学生に対する臨床薬学教育および臨床薬学に関する研究を行っている。研究テーマは臨床に直結する問 題点を中心としたもので

  1. 漢方薬のエビデンス
  2. 抗血小板薬が他の薬剤により受ける影響
  3. 神経細胞の生理応答に関する研究
  4. アディポサイトカインに関する研究
  5. 樹状細胞の免疫応答
  6. 新しい医薬品情報システム構築
  7. 遺伝子多型と薬剤の有効性などを他の講座 と共同で研究している。

現在、ICU における薬物投与コントロールの研究なども行っており、今後、薬剤師にとって重要となる分野を中心にさら に研究課題を広げていきたいと考えている。

 

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