理事長挨拶

内藤理事長
 工業会の会員の皆様には、ますますご健勝でご活躍のこととお慶び申し上げます。
 5月14日開催の総会におきまして、林前理事長の後を受け、徳島大学工業会の理事長を拝命しました内藤でございます。若輩ではございますが、これから2年間、大坪、坂東、橋爪副理事長、そして各理事、各支部長および支部役員の方々のご協力のもと、諸先輩方のご貢献を引継ぎ、魅力ある工業会の運営に取組む所存でございます。会員の皆様方には相変わりませぬご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 ご承知のとおり、工業会はこの春、母校の学部再編に伴い「理工学部」と「生物資源産業学部」の同窓会組織として装い新たにスタートしました。工業会の名称はそのままですが、母校は更なる発展に向けて大きく変わろうとしています。本会としても、母校が目指す理想の姿を共有し、必要な支援をしていかねばならないと思う次第です。
 私はこれまで理事3年、副理事長3年を務め、感じていることは、一般に国立大学は卒業生との関係が希薄であると言われる中で、徳島大学は本会と互に協力して、母校支援であるT&E会の活動や卒業生のためのホームカミングデイの開催など、様々な先進的な取組みをして来ていることです。したがって、私の役割は、一にも二にもこれまでの活動を着実に継続し推進することであり、その手段の一つとしてネットメディアの更なる活用の可能性を探ってみたいと考えております。
 例えば、工業会の目的の一つである「会員相互の親睦」について考えてみますと、会員の親睦は全国16支部の活動に依拠するところが大きく、支部役員の方々のご尽力で会を盛り立てていただいております。ただ残念なのは、各支部とも若い人たちの参加が少ないことです。
 私自身振り返りますと、サークルや学科のOB会に出ても、支部総会には出ていませんでした。何故かというと、端的には「自分の求めるものがそこになかった」からだと思います。ある大学の調査によりますと、若者にとっては「ノスタルジー」よりも、「仕事や人生に有効なネットワークづくり」や「仕事上の情報交換や相談機能」、「キャリアパスや転職へのアドバイス」などへのニーズが遥かに高いとのことです。これら若者のニーズを支部活動に取込むことも大切ですが、年一回のイベントでは限界があります。そこで、これを補完できるのがコミュニティ・サイトでないかと思うのです。簡単ではありませんが、会員、母校(先生方)、在学生をネットワーク化すれば、日常的に個人レベルでの様々な相談やアドバイス、情報交換も可能となります。また、会員のオンライン検索ができれば、興味のある人にアクセスしたり、サークルやクラスなど馴染みの深い括りでの交流が深まり、ひいては、工業会全体の活性化に繋がると思う訳です。
 また、工業会の二つ目の目的である「母校の支援」については、現在T&E会の活動として、工学部と企業の役員クラスの会員との連携による共同研究や事業化の検討、就職支援セミナーなどを実施しています。今春からは、生物資源産業学部が加わったことで、農商工連系も進めなければなりません。この活動には、企業幹部のみならず、様々な分野の最前線で頑張っている若い人たちや時間的余裕のあるシニア層の参加も考えられます。彼ら一人一人が技術・能力・経験・人脈とともにニーズやシーズ、アイデアを持っています。前述のコミュニティ・サイトを利用すれば、様々な分野やレイヤーでの議論や協働が可能となり、イノベーションやビジネスを産み出す場となる可能性があります。私自身、2年前にため池を活用したソーラー発電事業を興しましたが、その際、多くの先輩方のご支援をいただき今に至っております。
 以上、ネットメディアの活用には様々な制約もありますが、皆様方のご理解を得て、少しでも前に進められたらと考えております。
 最後になりましたが、会員の皆様方のご健康とご多幸をお祈り申し上げますとともに、今後とも工業会へのご支援賜りますようお願い申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。

内藤 修身(電気52年卒)