先輩留学生に聞く「崔 衢」

先輩に聞く

 

大学院医科学教育部・博士課程4年
崔 衢
中華人民共和国

崔衢

「新規展開医療の臨床応用」

私は崔衢です。大学院医科学研究部の博士後期課程4年です。2007年に中国吉林大学で免疫学の修士課程を卒業し、ヘルスバイオサイエンス研究部の博士後期課程のプログラムに進学することとなりました。現在はトランスレーション医学・内分泌学の権威である松本俊夫教授のご指導のもと、研究を進めています。

トランスレーション医学は、ヒューマンゲノムプロジェクト時代後の新しい研究分野であり、最新の技術を、患者の治療法に応用するための取り組みです。私の γδT細胞を用いた免疫治療の研究は、ヘルスバイオサイエンス研究部の阿倍正博准教授によって研究が進められている展開医療研究の一つです。

多発性骨髄腫は骨髄内で広がる、現在では治療困難な悪性腫瘍です。私は基礎研究の研修を終え、2009年4月にこの研究を始めました。日本で骨髄腫に有効な化学療法薬として新規に認可(2010年7月より)されたレナリドマイドを応用することにより、患者の骨髄内で、骨髄腫に対するγδT細胞の細胞傷害活性が減弱するという問題を克服する方法を検討しています。2010年12月に開催された、第52回米国血液学会で成果を発表し、今後さらなる研究目標達成のため世界中の血液学研究者の方々と議論をするつもりです。私は、医学の最終的な目標である、人類の利益のために、このような展開医療の研究を進めていくことが私の使命であると感じています。

大学院生として、研究活動以外では多方面における集団活動や職業指導で様々な経験を積んでいます。展開医療の新たな領域の開発に向け、私は今後も研究を続けるつもりです。s