学部・学科の特色

総合科学部の特徴は、ひとつには、学問分野を包括的に提供することで多彩な基盤的教育研究を推進することにある。さらに、総合的・学際的課題を諸科学を総合することによって積極的に解明する教育研究を推進することにある。この二つの意味において総合科学を展開する学部は極めて少なく、科学の細分化の弊害を克服して科学の全体性を取り戻す課題に真正面から取り組むところに、総合科学部の存在意義がある。この度の改組はその特徴を一層鮮明にするための取り組みである。

諸科学を包括的に展開するために、これまで人間社会学科と自然システム学科を設置してきた。これらの学科はそれぞれ文系・理系の基盤的な分野で構成されているが、分野完結的な傾向が残っており、諸科学を俯瞰して広い視野を提供するという機能が弱いという欠陥があった。

そこで、「人間文化学科」および「総合理数学科」を設置する。これらの学科は、それぞれ文系・理系の基盤的な分野で構成するが、細分化指向の教育ではなく、各分野で総合性・学際性を追究する教育課程を編成するところが特徴である。

また、実際に諸科学を積極的に総合・融合する教育を推進するために文理融合型の「社会創生学科」を設置する。「社会創生学科」は文系・理系の枠を越えて学際的な教員組織を編成し、地域の実践的な課題を中心テーマに据えた教育を展開し、総合科学のより積極的な形を提示する。

学生は所属する学科・コースにこだわらず、(ア)学部・学科共通科目、(イ)学際性を保ったコース専門科目、(ウ)総合科学テーマ科目の履修を通じて総合性を担保し、総合科学の意味を理解できる。総合科学部は、各コースにおける専門性の担保と合わせて、総合的な視野と深い専門性を合わせて備えた「T字タイプ」の人材を養成するという特色を持つ。