知的情報処理に基づく社会生活支援システムの高度化に関する研究(ライフイノベーション)

概要説明

情報通信技術(ICT)は広く社会に普及し,人間社会を支える重要な基盤となっている。特に,少子高齢化が加速度的に進行する日本において,医療・福祉・年金・教育・育児への将来不安の解消,世代間の情報格差の是正,暮らしの安全・安心の確保,家族・地域の絆の再生など,人間の社会生活を支援する高度ICTの利活用が重要な国家戦略となっている。本重点研究では,信号処理や画像処理技術,ネットワークセキュリティ,情報保護技術,ユビキタス環境構築,人間の心情や脳波を利用した感性情報処理,人工知能ロボット,知的ソフトウェア工学技術から成る知的情報処理基盤技術を社会生活支援システムの高度化に応用し,ライフイノベーションに寄与する重点研究を推進する。

 

<キーワード>

知的情報処理,社会生活支援システム,知的センシング,高度画像処理,ネットワークセキュリティ,ユビキタス環境,感性情報処理,生体情報処理,人工知能ロボット,知的ソフトウェア工学

 

研究テーマ名

  1. 知的センシング・画像処理技術・創発的設計手法による社会生活支援システムの研究
    1-1 概要
    (1)知的センシング技術により人間の生体情報(脳波,筋電,MR画像など)を計測し,ソフトコンピューティング・超高速統計処理技術と融合することで高齢者や身障者の社会支援に活用する。
    (2)ネットワークに接続された多数台のカメラから得られる映像の中から,生活弱者の異常を自動検知し,優しく見守るシステムを構築する。
    (3)進化・学習手法に基づき,ロボット等を自動的かつ適応的に設計する創発的設計手法を高齢者や身障者に優しいシステムの設計に適用する。

     

    1-2 担当者  ※下線:研究代表者

    福見稔,小野典彦,寺田賢治,柏原考爾,カルンガル・ステファン・ギディンシ,伊藤伸一,伊藤桃代

     

    1-3 外部資金
    ・経産省サポイン(戦略的基盤技術高度化支援事業),2011-2012年度
    「画像処理を用いた薬剤分包機用計測モジュールおよび カートリッジの開発」 代表:福見稔
    ・科研費,基盤研究(C),2010-2013年度
    「手首・足首筋肉電位を用いる次世代インタフェースの基盤的研究」代表:福見稔
    ・科研費,基盤研究(C),2013-2015年度
    「超高速統計学習に基づく下肢筋電を用いた立ち上がり動作補助システムの基盤的研 究」 代表:福見稔
    ・平成25年度 コロニーカウンターの開発 中小企業庁 ものづくり中小企業・小規
    模事業者試作開発等支援補助金, 2013年度採択 分担:寺田賢治
    ・平成25年度 臨床用呼吸機能診断装置の実用化開発 NEDO 平成25年度研究開発費
    補助金,2013年度採択 分担:寺田賢治
    ・平成25年度 映像からの行動認識に関する研究 企業との共同研究,代表:寺田賢
    治2013年度採択
    ・平成25年度 重複コロニーの分離アルゴリズムの開発 企業との共同研究,代表:
    寺田賢治2013年度採択
    ・平成25年度 臨床用呼吸機能診断装置のための画像処理アルゴリズムの開発 企業
    との共同研究,代表:寺田賢治2013年度採択
    ・平成25年度 ダストカウンターシステムの開発 企業との共同研究,代表:寺田賢
    治2013年度採択
    ・平成24,25年度 毛髪の同定および人の動きの検査システム構築 企業との共同研
    究,代表:寺田賢治2012年度採択
    ・平成24,25年度 昆虫類の画像解析における同定システムの開発 企業との共同研
    究,代表:寺田賢治2011年度採択
    ・平成24,25年度 画像処理を用いた火災検出の研究 企業との共同研究,代表:寺
    田賢治2005年度採択
    ・平成24年度 撮影検知技術に関する共同研究 企業との共同研究,代表:寺田賢治
    2012年度採択
    ・平成24年度 ITS分野における画像応用の研究 企業との共同研究,代表:寺田賢
    治2003年採択
    ・平成24年度 多結晶太陽電池ウェハの高精度欠陥監査装置の開発 経済産業省 戦
    略的基盤技術高度化支援事業,分担2010年度採択 代表:寺田賢治
    ・平成24年度 四国4県連携によるIYSVの緊急防除対策技術の開発 農林水産省 新たな
    農林水産政策を推進する実用技術開発事業委託事業, 2010年度採択分担:寺田賢治
    ・科学研究費 若手研究B 2012年度 採択 「嗜好・意思決定に関連した脳活動分析のための心理学的個人差を考慮した脳波分析法」 代表:伊藤伸一

     

     

  2. 人間モデルベース生活支援・心のモデル化によるロボットコミュニケーション支援研究
    2-1 概要
    (1)高齢者,障害者の自立や支援のための生体情報などを用いた人間機能モデルによる社会生活支援システムやITバリアフリーに向けた知的基盤構築に応用する。
    (2)マルチモーダル感情理解,感情の創生などの要素技術を確立し,心をもったロボットコミュニケーション技術を開発することで,医療や福祉分野に応用する。
    (3)脳からの感情理解など,より高次な人間の心のモデル化に関する基盤技術を研究し,新しいロボット機能への適用を研究する。

     

    2-2 担当者  ※下線:研究代表者

    青江順一,北研二,任福継,獅々堀正幹,泓田正雄,森田和宏,吉田 稔,大野将樹,松本和幸

     

    2-3 外部資金
    ・2013年度科学研究費基盤研究(A)交付2010年度採択 代表:青江順一
    ・2013年度科学研究費基盤研究(C)交付2012年度採択 代表:泓田正雄
    ・2013年度科学研究費若手研究(B)交付2012年度採択 代表者:森田和宏
    ・2013年度共同研究(株式会社言語理解研究所・青江順一)
    ・共同研究 2014年度研究題目「画像形状に基づくロゴ認識システムの研究開発」代表:北研二
    ・科学研究費基盤研究B2013年度「脳波に基づく生体情報を利用した意味的・感性的マルチメディア検索に関する研究」代表:北研二
    ・科学研究費 基盤研究C(代表:獅々堀 正幹)2012年度~2014年度「画像検索技術を用いた習字教育支援システムの開発」

     

     

  3. ネットワークセキュリティ・WEB知識・ユビキタス環境による安心・安全な社会支援の研究
    3-1 概要
    (1)誤り訂正符号,ネットワーク符号化,データ圧縮,乱数生成といった高度符号化手法を用いて,ネットワーク情報通信システムにおける安全性の確保を研究する。
    (2)WEB知識の情報交換の効率化技術により,インターネット環境による人間社会の生活支援技術への適用研究を推進する。
    (3)教育情報や生活支援情報を効率的で,且つ安心・安全なユビキタス環境で構築し,人間の社会生活における学びや情報格差を是正することで,人にやさしい生活支援環境を実現する。

     

    3-2 担当者  ※下線:研究代表者

    下村隆夫,池田建司,光原光幸,渡辺峻

     

    3-3 外部資金
    ・科学研究費,若手研究(A),2012-2014年度,AmbientかつSeamlessに環境が予習復習を働きかける学習連続体の構築,光原 弘幸
    ・公益財団法人中山隼雄科学技術文化財団,平成24年度研究開発助成(助成研究A),2012-2013年度,拡張現実感を用いて発災時の判断力を育成する次世代型避難訓練の開発と実施,光原 弘幸

     

最終更新日:2015年4月6日