徳島大学が、明治大学及び徳島県と連携講座を開催 -『板東俘虜収容所とベートーヴェンの「第九」~日本初演百年の国際交流~』-

2017年10月13日

徳島大学は、10月8日(日曜日)、東京都の明治大学駿河台キャンパスリバティホールにおいて、明治大学及び徳島県とともに、『板東俘虜収容所とベートーヴェンの「第九」―日本初演百年の国際交流―』を開催いたしました。

今回の連携講座は、徳島大学、明治大学及び徳島県が、地域(社会)貢献と人材育成に寄与することを目的として締結した包括連携協定(平成25年11月3日付)に基づく事業の一環として、開催したもので、5回目となります。

第一次世界大戦中の1918年に徳島県の板東俘虜収容所でドイツ兵俘虜(捕虜)たちにより「第九」の初演が行われてから来年で100周年を迎えます。これを機に、本講座ではベートーヴェンが「第九」に込めた想いを百年にわたる国際交流の歴史と重ね合わせ、「第九」日本初演の真の意義を考えようというものです。

講座は、徳島大学教養教育院南川慶二教授のコーディネートの下、3件の講演とパネルディスカッションに加え、弦楽合奏と聴講者参加による合唱を取り入れた多彩なプログラムで行いました。

基調講演では、徳島大学大学院社会産業理工学研究部の井戸慶治教授から板東俘虜収容所の概要が解説されました。

続いて、明治大学大学院文学研究科の井戸田総一郎教授からシラーの詩と「第九」について、徳島大学石川栄作名誉教授から戦後の交流復活についての講演が行われ、板東俘虜収容所と「第九」の歴史が多面的に紹介されました。

再現演奏では、文京区民オーケストラによる、「ドナウ川のさざなみ」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など、俘虜たちが演奏した記録が残っている曲が、当時と同じ編成の弦楽合奏で再現され、好評を得ました。

「第九」より「歓喜に寄す」の合唱では、井戸田教授のドイツ語の音読指導で聴講者が発音練習を行った後、明治大学混声合唱団とともに全員で合唱を楽しみました。

最後のパネルディスカッションでは、石川名誉教授をコーディネータとして、講演者と南川教授に加え、徳島県の石炉久美子国際課友好交流担当室長も参加し、百年にわたる国際交流の歴史と意義について考えました。

講座には、350人の方々にご参加いただきました。参加者の皆様は、熱心に講演、演奏に聴き入り、合唱では、混声合唱団とともに大声でドイツ語で「第九」を歌い、また、パネルディスカッションの時間の最後には、活発に質問されるなど、大盛会のうちに講座を終えることができました。

 


講座の開会にあたり挨拶する徳島大学吉田理事・副学長

 


ドイツ兵俘虜が演奏した音楽の再現演奏を行う文京区民オーケストラ


「歓喜に寄す」を合唱する明治大学混声合唱団と聴講者