平成28年度徳島大学地域交流シンポジウム「伝統をメイク~3Dプリンタ出力した木偶(でく)を用いた阿波人形浄瑠璃公演と地方創生トーク~」を開催しました

2017年3月14日

徳島大学は、2月18日に東京六本木のHAB-YU platoformで、2月22日には徳島大学フューチャーセンター『A.BA』で、徳島県の伝統文化である「阿波人形浄瑠璃」の木偶、衣装等のアーカイブ化に関する成果をもとに、3Dプリンタ等を活用した浄瑠璃人形を作成し、人形遣いの勘緑氏が主宰する「木偶舎(もくぐうしゃ)」の浄瑠璃公演、アーカイブ化をテーマとした未来トークを開催しました。

地域交流シンポジウムは、本学が地域社会の課題や要請に応えるための地域貢献事業の一環として実施しているもので、今年度で13回目となります。

東京会場においては、各大使館や関連企業、住民、学生、教員など約70人が参加し、本学地域創生センター吉田敦也センター長の総合司会により、第1部では、3Dプリンタ出力による木偶を用い、“八百屋お七”を演目に、阿波人形浄瑠璃公演を行いました。

木偶は、「阿波人形浄瑠璃共創プロジェクト」のメンバーである本学大学院理工学研究部浮田浩行講師が、本学工学部学生河野太樹くんと生越龍太くんに技術指導を行い、(有)赤澤製作所と協力し、3Dプリンタなど最先端の機器を活用して作成しました。また、本学地域創生センター学外協力員の寺本なおみ氏が手縫いで段鹿子振袖を仕立て、最後に、人形の要となる頭のヘアメイクを、(株)資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文氏が担当し、「伝統をメイク」した浄瑠璃人形が完成しました。

「八百屋お七」の公演は、木偶舎の皆さんの繊細な動きの中に、物語のさまざまな感情が見られ、参加者は見事な演技に引き込まれていき、会場は感動の渦につつまれました。

第2部では、勘緑氏と計良氏による未来トークを行い、3Dプリンタ出力された木偶の製作過程のエピソードや今後の課題について議論を交わしました。

徳島会場においては、県内の自治体や企業、住民、学生、教員など約40人が参加し、吉田敦也センター長の総合司会により、第1部では、東京会場で行った阿波人形浄瑠璃公演のビデオ上映を行いました。

第2部では未来トークを行い、徳島県における伝統文化の保存やそれを支える人材の育成、また、外国人観光客への地域文化の伝え方などについて意見を交換しました。

今後も引き続き、勘緑氏をはじめ協力いただいた企業と連携し、3D浄瑠璃人形の改良や、文化継承のための人形の普及など、継続した事業として取り組んでいくこととしています。

 


3Dプリンタ出力による木偶を用いた阿波人形浄瑠璃上演(東京会場)


勘緑氏と計良氏((株)資生堂)による未来トーク(東京会場)

 


「お七」と感動の渦につつまれた参加者(東京会場)


東京会場で行った公演のビデオ上映(徳島会場)

 


総合司会する吉田敦也センター長(徳島会場)


「お七」の製作を手がけた関係者による未来トーク(徳島会場)