教育方針

 

口腔組織学分野における教育
: 学部教育
口腔組織学分野では歯学科2年後期の解剖学 (2) AB で歯の解剖学と組織学の講義と実習を,3年前期の解剖学 (2) C で口腔組織学の講義と実習を担当しています。また,口腔保健学科1年後期で歯の解剖学の講義を,2年前期で口腔組織学の講義,後期で歯の解剖学の実習も担当しています。

1) 歯の解剖学
歯の解剖学は歯学部の学生が習得しなければならない最も基本的な科目です。ヒトの永久歯は28-32本,乳歯は20本あります。魚や蛇の歯と異なり,ヒトの歯はそのひとつひとつの形が違います。歯学部の学生はそれぞれの歯の形態と機能を学び,ひとつひとつの歯を鑑別する能力を養い,その咬合様式を理解します。実習では,石膏棒を削り本物の歯の形に仕上げていきます。この実習を通して,学生は切歯,犬歯,小臼歯,大臼歯および乳歯の形態と機能を学習します。歯学部の学生であることを実感する瞬間です。

2) 組織学
ごくまれな例を除いて私達は細胞を肉眼で見ることはできません。このような微細構造は顕微鏡を用いてのみ観察することが可能です。虫メガネをすこし改良したくらいの顕微鏡から何百万倍という電子顕微鏡を用いて生体を観察することもまた解剖学の一分野で組織学と称します。組織学総論では基本的な4つの組織についての概念を把握し,各論では各臓器について勉強します。組織学実習ではヒトの組織標本を顕微鏡で観察・スケッチして人体の微細構造の理解を深めます。

3) 口腔組織学
口腔組織学では,歯の解剖学と組織学の知識をもとにして歯と口腔の正常な構造と機能を細胞レベルで理解し,関連する発生学を学びます。口腔組織学実習では,組織標本を顕微鏡下で観察し,その微細構造から歯と口腔の正常な構造と機能を学びます。前半では歯の組織学と発生学を中心に,後半は口腔に関連する各組織について学びます。学生は自ら各標本を顕微鏡で観察し,細胞を中心にスケッチすることにより,口腔組織学をさらに深く理解します。

 

: 大学院教育
当教室では,蛋白質脱リン酸化と骨芽細胞の分化と破骨細胞の形成,骨芽細胞のアポトーシスとシグナル伝達系について日夜厳しくかつ楽しく研究を進め,世界に情報を発信しています。当教室の大学院生に対する教育方針は以下の通りです。

 


1)楽しく研究する
大学院は,独創的研究を行い,研究を指導する能力を養う場であるが,楽しくなければ研究する意欲は湧いてきません。本研究室では研究は楽しい,面白いという方針で大学院生を指導しています。

2)世界に通用する研究を目指す
当教室では大学院時代に積極的に国内外の研究室を訪問するよう勧めています。研究の成果をあげる為にも英語の力は必要であるので,特に大学院低学年生には,英語の教科書や論文等を一字一句正確に読みこなす訓練をしています。

3)将来の希望に添った指導を行う
将来研究を続けたい院生には,日本学術振興会の特別研究員の取得や海外留学等を勧めています。また,将来臨床医を希望する院生に対しては,付属病院等で臨床経験が出来るような措置も取っています。

過去10年間に他大学在籍の5名の院生が特別研究学生として当教室で研究し,それぞれ学位を得ています。さらに,延べ8名の博士研究員が日本学術振興会特別研究員として研究してきました。当教室で研究した院生の中で,1名が医学部の教授,2名が歯学部の准教授,3名が歯学部の講師,3名が医学部・歯学部の助教,1名が企業の研究所で活躍しています。また,海外からの留学生もそれぞれの国で教育,研究,臨床に従事しています。大学で研究に没頭してみたいと思っているみなさん,冷やかしで研究をしてみたいと思っているみなさん,徳島大学歯学部4階にある当研究室を覗いてみて下さい。教室員一同でビール(ただし未成年者にはジュース等)やお菓子等を用意して歓迎します。