基礎歯学系

口腔顎顔面形態学分野

馬場麻人教授 メールアドレス baba.otto@tokushima-u.ac.jp

 

主要研究テーマ

1. 歯・歯周組織の形成機構の解析および再生への応用の検討:

 象牙質の歯冠部と歯根部ではその物理的特性、生化学的組成が異なり、我々の解析では骨軟骨形成細胞の増殖分

化にも関与するFGF18の発現は歯根形成期で有意に上昇することが確認された。このような歯冠部と歯根部の形成調

節機構の変化、あるいは修復象牙質形成時の調節などを解析し、歯根および歯周組織の再生へと応用を検討してい

る。

2. 遠赤外線効果の解明と予防医学の確立:

 遠赤外線の医療への応用を目的として、生体への効果を解析してきた。その結果、特定の癌に対する抑制効果と骨

の形成促進効果を明らかにしている。現在は、これらのデータを基に、癌や骨疾患に対する遠赤外線を用いた予防医

学の確立を目指している。

3. 口腔顎顔面領域の諸構造に関する肉眼解剖学的研究:

ア. 口腔底の動静脈の走行を、変異を含めて体系的に調査している。これらは、インプラント処置時の血管損傷予防や

超選択的動脈注射手技の観点から重要となる。

イ. 歯科・口腔外科領域に関わる解剖構造について、肉眼解剖学的および組織学的に検索を行い、局所解剖学的・臨

床解剖学的意義を考究している。現在は、口蓋筋と咽頭筋を調べ、まとめている。

 

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組織再生制御学分野

山本朗仁教授 メールアドレス akihito@tokushima-u.ac.jp

 

主要研究テーマ

  1. 口腔組織幹細胞を用いた再生医療の開発
  2. 幹細胞が産生する組織再生因子の同定と再生メカニズムの解明
  3. タンパク質のリン酸化による骨再生メカニズムの解析
  4. 腫瘍の骨転移メカニズムの解明と新規抗がん剤の開発

 

間葉系幹細胞移植による再生医療は、様々な難治性疾患に高い治療効果を発揮することが期待されています。しかしながら、移植細胞の低生着率、腫瘍形成や免疫拒絶の危険性など、臨床応用には諸問題が山積しています。私どものグループは幹細胞の治療効果因子のみの投与による新しい再生治療法の開発を目指しています。これまでの研究で神経堤由来幹細胞とされるヒト歯髄幹細胞の無血清培養上清(CM)が、強力な組織再生因子を含有していることを見出しました。幹細胞CMによる単球系細胞の活性制御がホストの自己組織再生能力を左右することが明らかになりつつあります。私たちは幹細胞が産生する組織再生因子の実態を明らかにするとともに、細胞移植に頼らない再生因子による再生医療を開発しています。さらに、骨再生過程におけるリン酸化・脱リン酸化酵素の役割、がん骨転移の分子メカニズムを解析しています。これらの研究成果を骨代謝疾患の病態理解や新規抗がん剤の開発に繋げます。私どもはこれらの基礎医学研究成果をベッドサイドに届けることを目指しています。

 

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口腔微生物学分野 

 

主要研究テーマ

  1. レンサ球菌の病原性に関する研究
  2. 緑膿菌のストレス反応及び抗菌薬抵抗性に関する研究
  3. 撥菌(微生物低付着性)素材の開発
  4. 高齢者の口腔ケアに関する研究
  5. プロバイオティクスに関する研究

 

現在のメンバーは教員4名,技術職員1名,大学院生4名である。細菌によるバイオフィルム形成等の病原因子の解明から感染症予防法の技術開発を目指す研究を行っている。

 

 

分子医化学分野

野間隆文教授 メールアドレス ntaka@tokushima-u.ac.jp

 

活動目標

 既成概念に捕われない自由な発想を通して、ユニークな研究領域を創出すること(研究)と高いポテンシャルを有する人材を育成(教育)すること。

 

メンバー

 スタッフ4名(教授,講師,助教2名)、院生3名、教育研究支援職員1名である。

 

主要研究テーマ

  1. 細胞の運命決定機構の解明: 特に口腔領域(歯、口蓋、唾液腺)や肺の発生・分化制御機構の解明を通して再生・再建療法を開発する。
  2. 体細胞分化制御と遺伝性疾患の治療法開発: モデル細胞や独自に樹立した口腔粘膜由来のiPS細胞を用いて,分化細胞や組織を作製し、病態の解明や新規治療法の開発を目指している。
  3. 細胞内高エネルギーリン酸輸送機構の解明: 細胞内でのダイナミックなエネルギー代謝と細胞機能相関の解明から生命現象を理解する。

 

 

分子薬理学分野

吉本勝彦教授 メールアドレス yoshimoto@tokushima-u.ac.jp

 

主要研究テーマ

  1. 膵β 細胞・腸内分泌細胞における遺伝子発現機構
  2. 内分泌腫瘍の腫瘍化機構
  3. アディポカインによる代謝制御機構
  4. 薬物による唾液分泌促進機構の解析
  5. 唾液におけるバイオマーカー

 

細胞特異的発現を示すインスリンおよびインクレチン(GLP-1・GIP)の発現調節機構を転写因子に焦点を当て解析を進めている。脂肪細胞や脂肪組織に浸潤しているマクロファージが産生する生理活性物質を探索し、生理機能の解明を行っている。「家族性成長ホルモン産生腺腫の原因遺伝子産物である AIP」および「副甲状腺機能亢進症-顎腫瘍症候群の原因遺伝子産物であるparafibromin」の機能解析を進めている。薬物による唾液分泌促進機構を、細胞内シグナル伝達機構、薬物による水チャネルの細胞内輸送機構を中心に解析している。唾液における生活習慣病のマーカーを検討している。

 

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口腔分子病態学分野

石丸直澄教授 メールアドレス ishimaru.n@tokushima-u.ac.jp

 

自己免疫疾患をはじめとした免役疾患の病態解析、発癌の解明及び新たな癌治療を目指した研究を進めている。シェーグレン症候群、関節リウマチ、I型糖尿病に加え金属アレルギーなどの疾患モデルを用いて、環境因子、性ホルモンなどに基づいた発症の分子メカニズムの解明から診断や治療法に至る臨床応用に向けた研究を展開してきた。一方、ユビキチン分解による細胞周期調節の異常がもたらす発癌メカニズムや口腔癌の浸潤に関わる新規因子の同定による癌の浸潤・転移制御機構を明らかにすることにより、新たな癌の診断・治療法への応用を試みている。さらに、新たな腫瘍免疫システムの解明と癌治療への応用の可能性を模索している。

 

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口腔分子生理学分野

吉村 弘教授 メールアドレス hyoshimu@tokushima-u.ac.jp

 

咀嚼、嚥下、唾液分泌などは反射も含めた体性・自律神経系制御を受け、また口腔は味覚・嗅覚などの化学感覚と表在・深部感覚などの体性感覚の合流する部位でもある。さらに、このような口腔機能を制御している脳領域は情動との関わりも深いことがわかってきた。これらのことから、口腔領域は健康の維持・増進にきわめて重要な生理的機能を担っていることがわかる。そこで、当分野では、顎顔面口腔領域の生理機能とそれに関わる脳部位に焦点を当て、神経生理学的および分子生物学的手法を用いて研究を行っている。

 

主要研究テーマ

<脳関連>

  1. 大脳皮質神経回路網における信号伝播経路と統合機序の解明
  2. 外的・内的ストレスが大脳皮質-辺縁系機能連関に及ぼす影響
  3. 感覚認知から運動発現に至る神経機構の解明

<唾液腺関連>

  1. 内分泌・自律神経系による唾液腺水チャネル、アクアポリン(AQP)の発現調節・機能調節機構の解明
  2. 口腔-唾液腺系による自然免疫を介した炎症性サイトカインの誘導と口腔の防御システムの解明
  3. 唾液腺再生の分子機構および唾液腺腺房細胞の分化誘導とAQP5発現制御機構の解明

 

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生体材料工学分野

浜田賢一教授 メールアドレス 

 

生体材料工学分野では,口腔内,生体内で用いられる生体医療用材料の研究・開発を行っている。既存材料の性能向上や新機能付与,新規材料の創製を目指し,基礎研究からデバイスの試作まで,以下のテーマを進めている。

 

主要研究テーマ

  1. MRIに適合する生体医療用非磁性合金
  2. 生体機能性を示す多孔質チタン
  3. チタンの骨伝導能を向上させる表面処理
  4. 生体内で硬化し,高強度を示すリン酸カルシウム系骨セメント
  5. 細胞賦活化を狙った構造改質および表面改質

 

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予防歯学分野

伊藤博夫教授 メールアドレス itohiro@tokushima-u.ac.jp

 

私たちの研究室は、齲蝕と歯周病の予防に始まり、歯や口の健康を通じての全身の健康への貢献を目指して研究に取組んでいます。それが人々の生活の質(QOL)の向上へつながることを期待しています。

 

主要研究テーマ

  1. 粘膜免疫学を基盤とした鼻咽腔関連リンパ組織の抗体産生と免疫寛容の誘導機序、その応用としての粘膜ワクチンの改良の研究
  2. 動脈硬化と肺炎の予防因子としての抗ホスホリルコリン自己抗体の存在意義、産生調節機構の解明
  3. 酸化ストレスの制御による、歯周組織と全身の健康の増進・疾病予防
  4. 唾液中の分泌型抗体、サイトカイン、酵素、その他種々のタンパク性/非タンパク性生理活性物質の診断マーカーへとしての応用に関する研究

 

上記の先端的研究テーマ以外にも、歯肉炎の診断基準など、放置されてきた歯科医療上の素朴な疑問にも、他施設と協同して積極的に取り組んでいます。

 

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最終更新日:2017年6月5日