研究テーマ

レンサ球菌の病原性に関する研究

ガン細胞の転移,浸潤および好中球のローリング現象に関わるsialyl LewisX 糖鎖に対する抗体と一部のレンサ球菌が反応することを見いだしました。この抗原の構造,発現機序およびこの抗原がレンサ球菌の付着,バイオフィルム形成およびtranslocationにどの様に関わっているのか調べています。

 

細菌の抗菌薬耐性,抵抗性に関する研究

近年口腔レンサ球菌,肺炎レンサ球菌にペニシリンおよびマクロライド耐性の増加が認められています。その原因に近縁菌種間の耐性遺伝子の伝達が考えられており,耐性レンサ球菌の急増の危険性もあることから,その伝達メカニズムの解明を目指しています。また緑膿菌の抗菌薬抵抗性につても探っています。

 

細菌付着に関する研究

自然界で細菌は多くの場合何らかの固体表面に付着した状態で存在しています。また,感染の第一歩が細菌付着であり,病原性の解明には付着の検討が必須です。口腔内においても細菌は歯面や粘膜に付着し,バイオフィルムを形成しています。そこでレンサ球菌,黄色ブドウ球菌,歯周病菌やカンジダが作るバイオフィルムの形成機序,その病原性の検討を行っています。また、感染症予防の観点から微生物低付着性素材の研究を行っています。

 

タンニン分解性細菌に関する研究

口腔は消化器官の一部であり,常在細菌叢に共通部分があります。この観点からの検討として,タンニン分解酵素に焦点を当て,これを産生する口腔細菌,腸内細菌の分布およびその性状の分析を行っています。

 

高齢者の口腔ケアに関する研究

高齢者に頻発する誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが有効であることが分かってきました。我々はこれを細菌学的に検討しています。仕事は大学の臨床の先生のみならず開業医さんや自治体とも行っています。