教育方針

口腔微生物学分野では細菌学(細菌学,化学療法学,免疫学,ウイルス学,医真菌学,原虫学,口腔細菌学)の学生教育を担当しています。講義は2年次の後期に細菌学ABを、3年次の前期に細菌学CDをそれぞれ週2回行っています。その後、3年次後期のはじめに8回の実習を行います。

口腔には多数の微生物が常在しており,歯科の2大疾患であるう蝕と歯周病はいずれも細菌による感染症です。また,それ以外にも細菌,真菌,原虫およびウイルスによる様々な感染症が存在しています。さらに,口腔をリザーバーとして肺,心臓,腎臓など他の部位での感染症が引き起こされます。歯科医師としてはこれら感染症の病因論を理解しておくことが,疾患の治療および予防を行う上で必須です。また,現在臨床上大きな問題になっている院内感染の防止においても細菌学的な知識を必要としています。歯学部学生が細菌学を学ぶに当たっては疾患すなわち感染症について理解しておく必要があることからイントロダクションに十分な時間を当てています。個々の単元においても随時疾患との関連を重視しています。また,感染症の病因論としての細菌学以外の,生物学としての細菌学にも興味が持てるよう話題の提供を行っています。講義時間中の学生の理解度を高めるため,毎時間レジュメを配布し,臨床微生物学のアトラスも利用しています。講義中に可能な限り質問を行い,また発言の機会を与えるなどして学生の講義における貢献を目指しています。実習においては時間数が限られていることもあり,細菌学,免疫学,化学療法学の基本的操作を経験することに重点を置き,無菌操作,染色,検鏡,培養,簡単な同定,感受性試験,抗体作成などを行っています。

試験はAB、CDそれぞれ1度ずつ筆答試験により行っています。基本的知識の習得を判定できる問題ほか,感染症の診断,治療,予防に関する問題解決能力の有無を判定できる設問をもうけています。AB、CDそれぞれ60点以上を合格とし、合格点に達していない学生に対しては再試験を1回行っています。