概要

プロジェクトの概要と事業の進捗状況 / 口腔保健に関するコンテンツの開発 / 本プロジェクトが構築を目指す地域保健・医療・介護ネットワークシステム

プロジェクトの概要と事業の進捗状況

 徳島大学歯学部では,平成23年度から5年間の予定で、文部科学省の概算特別経費(プロジェクト分)のサポートを受け、「ICTを活用した地域実践型口腔保健教育による高度専門職業人の育成-口腔保健を基盤とした健康増進と疾病・介護予防の徳島モデルの構築-」 事業(ICTプロジェクト)を順調に展開しております。プロジェクトの概要については徳島大学歯学部ホームページの「歯学部ICTプロジェクト」をクリックしていただくと閲覧できます。
 このプロジェクトで開発している口腔保健支援地域ICTシステムを集約すると下の図のようになります。学校歯科保健支援システムは、現在徳島県阿波市の小学校をモデル校として、口腔保健学専攻の修士課程学生が積極的に関わり運用を行っており、平成26年度からはさらに1校をモデル校に加えることになっています。口腔保健業務支援システムは徳島県内の複数の特別養護老人ホームをモデル施設として運用しており、施設職員の口腔ケアに対する意識向上とスキルアップを通して、利用者の口腔ケアの質向上に貢献しています。
 この他に、口腔保健遠隔支援システムを利用して、沖縄県西表島の特別養護老人ホームの口腔ケア支援を開始しており、また提携校であるフィンランドメトロポリア応用科学大学から学校歯科保健支援システムに関するj情報提供の要請を受け、ICTおよび口腔保健の先進国であるフィンランドにおいて、本学で開発したシステムが先導的役割を担うことが期待されています。
 さらに、歯科の専門ではない介護職等が、要介護者の口腔状態の評価や摂食・嚥下障害のスクリーニングを行うことができる、簡易版口腔ケアアセスメントシートを開発し、これをICTシステムに組み込みました。
 以上のように、本プロジェクトで開発している口腔保健支援ICTシステムは、ライフステージを通して健康増進、疾病・介護予防を推進するコンピュータネットワークシステムとして、健康長寿社会を創るために非常に重要なインフラストラクチャーとなると思われます。
 徳島大学歯学部口腔保健学科では、超高齢社会の中で、これらのシステムを駆使して多職種と連携して活躍する「アドバンストな歯科衛生士」ともいうべき高度専門職業人を養成していきます。

口腔保健支援地域ICTシステム

あらゆるライフステージにおける “口腔保健を基盤とした健康増進・疾病予防“ の推進を支援するためのコンピュータ・ネットワークシステム

口腔保健支援地域ICTシステム

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口腔保健に関するコンテンツの開発

 本プロジェクトでは、システム開発の他に、システムに組み込む口腔保健に関する様々な、教育・指導・研修用のコンテンツを開発しています。
 プロジェクトの推進役として、徳島大学歯学部口腔保健学科のマスコットキャラクターとしてくっぽちゃんを、徳島県在住のイラストレーター西山欣子さんに作ってもらいました。現在、くっぽちゃんをインストラクターとして、小学校や保育園などの子供たちに、歯磨き、手洗い、食育など、良好な生活習慣を身に付けてもらうための教育コンテンツや、要介護高齢者に対する口腔ケアの指導コンテンツ、ならびに咀嚼・嚥下などの口腔機能を高めて口から美味しく安全に食事をしていただくことを目的とした「健口体操」のアニメーションを製作中です。今後、ICTシステムに組み込むコンテンツを充実させて、人々の口腔ケアの意識を高め、本プロジェクトの目的である「ライフステージを通した口腔保健を基盤とする健康増進、疾病・介護予防の推進」に貢献していきたいと思います。

口腔保健に関するコンテンツの開発1

 

口腔保健に関するコンテンツの開発2

 

口腔保健に関するコンテンツの開発3

 

口腔保健に関するコンテンツの開発4_1

口腔保健に関するコンテンツの開発4_2

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本プロジェクトが構築を目指す地域保健・医療・介護ネットワークシステム

 超高齢社会の今、わが国が目指すべき医療の形は、従来の「治す医療」である「病院完結型医療」から脱皮して、地域における医療・福祉等の関連職種が連携して「治し支える医療」すなわち「地域完結型医療」へと転換されました。また、医療や介護に対する国民負担が限界に近付く中で、人々の健康寿命の延伸は喫緊の課題で、口から安全においしく食べることの重要性が広く認識されるようになり、歯科医療の役割がますます大きくなっています。また、歯科医療は今後「診察室で完結する」医療にとどまらず、「暮らしの中で、食生活を維持し、患者の生きがいを支える」医療へと発展していくことが期待されています(日本歯科医師会生きがいを支える国民歯科会議参照http://www.jda.or.jp/conference/)。
 本プロジェクトが最終的に目指すところは、関係する職種が連携して、口腔の健康および食生活の生涯維持支援を通して、健康増進および疾病・介護予防を図り、健康長寿社会を実現させる「地域歯科保健・医療・介護ネットワークシステム」を新たに構築することであります。下の図に示すように、口腔保健支援ICTシステムを活用し関連職種が連携して、教育の現場では歯科保健指導の支援を、また、介護の現場では口腔ケアおよび食事介助などのケアを支援します。これに開発中の訪問歯科診療支援システムを加えて、介護施設や在宅の要介護者の歯科治療ニーズを直接あるいはケアマネージャーなどを介して医療者側に確実に伝達できるようにします。
 このネットワークシステムの特徴は、職種間での効果的な情報伝達や共有が可能となることが先ずあげられます。さらに、歯科の専門職がシステム運用のマネージャーあるいはコーディネータとなることで、効果的な多職種連携を実現させるという点です。このネットワークシステムは、生きる根源である「健全な食の獲得・維持」をキーワードとするネットワークシステムですが、いつでもどこでも最適な保健・医療・介護が受けられる「ユビキタス保健・医療・介護供給体制」を創るためのインフラストラクチャーのモデルとなると考えています。

地域歯科保健・医療・介護ネットワークシステム

地域歯科保健・医療・介護ネットワークシステム

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