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Q. 氏名  職業

藤原 奈津美 
徳島大学大学院医歯薬学研究部
口腔保健医療管理学分野  教授(執筆当時)

プロフィール(大学学部卒業以降の学歴等)
2003年   広島大学歯学部附属歯科衛生士学校  卒業
2003年   歯科医院にて勤務(〜2010年)
2007年   広島大学歯学部非常勤講師 (〜2018年)
2009年   広島大学大学院医歯薬学総合研究科医歯科学専攻修士課程修了(修士(歯科学))
2010年   徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔保健支援学分野  助教
2013年   徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔保健支援学分野 助教(〜2023年)
2017年   徳島大学大学院口腔科学教育部口腔科学専攻博士課程修了(博士(歯学))
2019年   オーガスタ大学ジョージア歯科大学 博士研究員(〜2022年)
2023年   現職

Q. 現在の仕事内容について

 歯科衛生士をバックグラウンドに、口腔保健学科生・大学院生に対する教育・研究活動を行っています。近年、細菌が癌の発生や進展に関与していることが注目されています。現在は口の中の細菌(特にフゾバクテリウム属)と口腔癌の関連性について興味を持って研究を進めています。

Q. 博士課程・博士に進学したきっかけ

 修士課程から細菌学を専攻しておりましたので、これを発展させたいという気持ちがありました。また、私は社会人大学院生としての博士課程進学です。所属する口腔保健学科では3年生から卒業研究を行い、教員はそれを指導する立場にあります。自身の研究能力の向上や、学生に研究の面白さを伝えていくことも私の仕事の中で必要でした。

Q. 博士課程・博士に進学したメリット

 教育者・研究者のポジションに就くには博士課程を経ることは必須だと思います。修士課程の2年間はあっという間に終わりましたが、博士課程で過ごした時間は論理的・客観的に考えるトレーニングができたと思います。また、多くの先生と研究について議論したり、学会でのプレゼンテーション方法や学術論文の書き方を学ぶことができました。

Q. 博士課程・博士に進学を考えている方へのメッセージ

 研究は決して容易いものではありませんが、1つの成果を作れた時の喜びはひとしおです。歯科衛生士の博士号取得者はまだまだ少ないのが現状ですが、だからこそ科学的根拠をもった口腔保健体系をみなさんの力で創り出す発展性があります。そして歯科衛生士の職業価値を共に高めていけたら嬉しいです。進学に迷われていたら、風の吹くままに飛び込んでみてください。

 

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