大学院講義を兼ねたHBS大学院セミナー

演題:    遺伝子破壊実験を使った臨床研究

-メダカと体細胞株の遺伝学的解析手法について-

演者:    京都大学大学院医学研究科放射線遺伝学

武田 俊一 教授

日時:    平成19年6月21日木曜日

17時~18時

場所:    歯学部大講義室(4F)

担当教授:    野間隆文

対象年次:    学部学生・大学院生他


HBS大学院セミナーとして、講演会を開催します。HBS大学院生、学部学生、教職員、研究者の方々のご参加をお待ちしています。なお、本講演会はHBSの大学院講義を兼ねてます。

 

講演要旨:

個体レベルでの遺伝子操作は、(1) 単純な遺伝子破壊→(2) 発現レベルでON/OFFすることによる条件変異→(3) 予め変異を入れた目的の遺伝子にコードされたタンパクのみをケミカル阻害剤で瞬間的にON/OFFできるケミカルジェネティックス、といった様に、実験手法が進歩してきた。この進歩によって、1つのプロジェクトにかかる動物実験のコストは増大する一方である。その結果、マウスの動物実験では、大学院生が自分で仮説をたて検証することが難しくなっている。メダカは、ゲノム配列が決定された、純系がある、順遺伝学的スクリーニングができる、発生を細胞レベルで観察できる、倫理的制約が少ない、というメリットがある。それに加えて、我々は、メダカで遺伝子破壊する逆遺伝学実験系を樹立した。メダカを使った疾患研究は、未開拓でかつ潜在力が高く、16世紀のアメリカ新大陸の開拓に例えられる。本セミナーでは、まず我々の体細胞株(ニワトリBリンパ細胞株)を使った遺伝学的解析を示しながら、遺伝学的手法を使った実験方法の戦略について述べる。そしてその戦略をメダカにいかに応用するべきか討論したい。

 

参考文献

  1. Mol Cell. 2007,25(5):663-75
  2. Mol Cell Biol. 2007 Apr;27(8):2812-20
  3. Mol Cell Biol. 2007 Apr;27(7):2562-71
最終更新日:2009年2月23日