平成28年度SIH道場振り返りシンポジウム実施報告

1)開催趣旨

各学部・学科での「SIH道場~アクティブ・ラーニング入門~」を振り返り、取組内容および成果と課題を共有し、次年度のプログラム改善に繋げる。

2)実施概要

  • 日時:平成28年11月11日(金)16:30~19:00(16:00受付開始)
  • 場所:南常三島キャンパス 総合科学部地域連携プラザ2階地域連携大ホール(けやきホール)
  • 参加対象:大学、短大、高等専門学校、高校の教職員及び学生

【平成28年度SIH道場~アクティブ・ラーニング入門振り返りシンポジウムポスター】
平成28年度SIH道場~アクティブ・ラーニング入門振り返りシンポジウムポスター

3)開催報告

最初に、赤池雅史大学教育再生加速プログラム実施専門委員会副委員長が開会の挨拶を行った。次に「平成28年度SIH道場の総括」として、新原将義特任助教がSIH道場の目的および平成28年度の各プログラムの取組み概要について紹介すると共に、学生対象アンケート結果について説明を行った。その後、「SIH道場授業設計コーディネーターによる実施報告」として、馬場麻人教授(歯学部)と松木均教授(生物資源産業学部)が報告を行った(詳細については、資料の報告スライドを参照)。さらに「ポスター発表」として、各15プログラムの担当者と医療教育開発センターの担当者がそれぞれのSIH道場の取組について報告を行い、参加者の質問に答えた。

「SIH道場受講生からの報告」においては、SIH道場評価・改善ワーキンググループの学生委員のうち10名が報告を行った。SIH道場が役に立った点としては、以下が挙げられた。「英語で書かれた資料でプレゼンを準備し、発表を通して、答えのない問題にどのようにアプローチし取り組むのかを学び、大学生であると実感できた。」「グループのメンバーで協力して実験についてのポスターを作成し協働力がついた。」「早期臨床体験実習で現場に行き、将来医者になるという意識が強まった。」「他学部の人と一緒にKJ法でグループワークを行った際には最初は沈黙から始まったが、話し合いを進めて行くことができた。」「文章力、プレゼン力はSIH道場だけでは完璧に身につかないが、第一歩になった。」「先生との距離が近く、文章力やプレゼン力を身につけることができた。3年で行うような専門的なことができ、専門で学ぶイメージを正確に固められた。」SIH道場の改善点としては、以下が挙げられた。「自分の学科はSIH道場がチーム医療入門のみだったので、他の学科のようにプログラム数を増やしてほしい。」「レポート課題のフィードバックが遅く、他の授業に結果を活かせなかった。」「大学に入学して初めてレポートを書いたので、レポートの書き方指導をもっと丁寧に行って欲しかった。一度レポートをみてもらったが、もう一度自分で修正したものをみてもらう時間があればよかった。」

ディスカッションについては、総合教育センター教育改革推進部門の吉田博講師が司会を務め、パネリストとして、赤池雅史大学教育再生加速プログラム実施専門委員会副委員長、馬場麻人教授、新原将義特任助教、平田結風SIH道場評価・改善ワーキンググループ学生委員が檀上で質疑応答を行った(ディスカッションの詳細については、「4」ディスカッションのまとめ」を参照)。

本シンポジウムには、学内教職員、学生および外部評価委員の127名が参加し、今年度のSIH道場の課題を踏まえ、次年度に向けた改善点を考えるための機会となった。

4)ディスカッションのまとめ

ディスカッションは、シンポジウムで共有されてきたSIH道場の実施報告やアンケート結果、学生からの意見などを踏まえて、さまざまな立場の参加者間で議論を行い、次年度以降のプログラム改善に繋げることが目的である。登壇者は、大学教育再生加速プログラム実施専門委員会より赤池雅史副委員長、授業設計コーディネーターより歯学部馬場麻人先生、各プログラムの実施支援の立場より総合教育センター教育改革推進部門の久保田祐歌、受講者の立場より生物資源産業学部1年平田結風さんの4名であり、司会は総合教育センター教育改革推進部門の吉田が務めた。

ディスカッションでは、主にSIH道場の課題に焦点を絞り議論を行った。はじめに、学生に対する学習効果の面で考えられる課題を登壇者が一つずつ挙げた。出された意見は、「SIH道場で目標にしているラーニングスキルなどの汎用的技能をいかにして身に着けてもらうか」、「入学した直後の学生に対して、いかにして自身の将来像が描けるようにすることができるか」、「SIH道場で学習した内容や身に着けたことを、学生自身が他の科目に広げていくことができるようになること」、「授業外学習時間を伸ばしていくこと」、「SIH道場で学んだことを深めていくような授業を設けること」である。これについて、フロアからもコメントがあり、SIH道場と他の科目との繋がりを明確にすることが重要であることが示された。初年次教育や教養教育の科目を専門科目の基礎として位置づけるのではなく、大学における学修を行うための幹になるという考え方で、授業を組み立てないといけないことが共有された。

続いて、担当教員に対するサポートについて意見交換が行われた。登壇者からは、「SIH道場のアンケート結果を教員へフィードバックすること」、「教員に対する何らかのインセンティブがあればよいと思う」、「大学院生を活用すること」が示された。これについて、APテーマI採択校である明石高専の参加者から、「ある程度の段階までは、教員に対するインセンティブや優遇措置などで協力をお願いし、ある段階からは全員がやるという認識を共有する」という提案があった。この時に、FDなどを十分に活かして教員を支援していくことで全学的なコンセンサスをとっていくことが重要ではないかという指摘がなされた。

次年度以降のSIH道場では、ディスカッションにおいて共有された課題の解決や、担当教員に対するサポートをいかにして実現していくかが重要になる。今後も、受講学生、担当教員の意見を取り入れつつ、運営体制全体を見直していく必要がある。

ディスカッション

5)平成28年度SIH道場振り返りシンポジウム 参加者アンケート集計結果

  • 開催日時:平成28年11月11日(金)16:30~19:00
  • 参加者数:94名(うち運営スタッフ10名)
  • アンケート回答者数:69名(回収率:82.1%)

問1. 回答者の所属について

問1_回答者の所属について

問2. 振り返りシンポジウムについて

問2_振り返りシンポジウムについて

問3. 振り返りシンポジウムに参加した感想

問3_振り返りシンポジウムに参加した感想