大学院生・学部卒業予定者と学長との懇談会(21年)

平成21年度大学院生・学部卒業予定者と学長との懇談会

平成21年11月26日(木)、工学部大会議室で「大学院生及び学部卒業予定者と学長との懇談会」を開催しました。大学院生との懇談会は今回で9回目となるもので、各研究科・教育部の大学院生14名が、また学部卒業予定者との懇談会は今回で11回目となるもので、各学部の卒業予定者10名が、大学側からは青野学長、川上副学長、長尾副学長、五十嵐副学長及び各教育部長(学部長)等が出席しました。

青野学長から徳島大学の現状、長尾副学長から本学の研究の現状について説明があった後、事前に寄せられた学生からの意見・質問を基に、川上副学長、各教育部長(学部長)等から各部局の現状説明を含め、回答がなされました。学生からは、修学、学生生活、施設・設備、進路・就職等について意見・質問が出され、有意義な懇談会となりました。


◇大学院生からの主な意見・質問と大学の回答◇

1 大学院教育(研究、カリキュラム、授業内容等)について

【意見・質問】 〔人間・自然環境研究科〕

  • 研究スペースが狭い。研究室によって人数が異なり、環境に差がある。
  • 他大学との交流がもっとあると良い。(情報交換など)

【回答】

平成21年度に総合科学部1号館中棟・南棟、平成22年度に北棟の耐震改修工事を計画しています。この耐震改修工事に伴い、博士前期課程・後期課程学生用の共用スペースである院生実習室や院生控室等が完備されます。また、研究環境に差が出ないよう、一研究室に院生が集中している場合は共有スペースを使用できるようにする等の配慮をしていきたいと考えています。

他大学との交流に関しては、学会などを通じ各分野ごとに交流が活発になるよう研究部長から推奨したいと考えています。

【意見・質問】 〔薬科学教育部〕

  • 選択肢が少ない(選べる講義が少ない)ように感じる。
  • 土曜日に講義を開くのは、やめてほしい。

【回答】

大学院では高い専門性に応じて必要な授業科目を開講しています。全専攻系共通カリキュラムや各専攻系間カリキュラムには医療系大学院として必要な科目を用意しています。また、専門科目についても薬科学教育部の教育目的に応じて大学院学生に修得させることが必要な科目を開講しています。

集中講義を除いて講義は、月~金曜日に開講していますが、研究室単位のセミナー等については研究室にご相談ください。

2 大学の施設・設備について

【意見・質問】 〔人間・自然環境研究科〕

工学部の学生が3号館の自習スペースを散らかし、落書き等、迷惑だった。他学部の学生が使えないようにしてほしい。(カードキーなど徹底する。)

【回答】

大学は多くの人に開かれた場所であり、一部の人を排除すべきでないと考えます。節度を守って、仲良く使用されるよう望みます。静謐な自習スペースは図書館にもグループ研究室、研究個室が完備されておりますので利用してください。

【意見・質問】 〔薬科学教育部〕

Scifinder(文献検索ソフト)の数が少ない。平日に繋がりにくくて不便なので、もっと増やしてほしい。

【回答】

SciFinderは現在、同時接続数4で契約しており、この数を1プラスするためには、123万円ほど経費負担が増えるため、厳しい財政事情のなかでは他の経費を削ってこの経費を捻出せざるを得ませんが、現状では削る経費が見込めないためそれを手当てすることができません。大変ご不便をお掛けして申し訳ございませんが、当面、以下のとおりご利用くださるようお願いします。

  • 1)比較的空いている時間帯(8:30~10:00)にご利用いただきますよう、ご協力をお願いします。
  • 2)必要な検索が終わりましたら、速やかにログアウトしてくださるようお願いします。
  • 3)現在、Web版への利用の移行を進めています。Web版の方が比較的接続しやすいので、そちらを利用していただくようお願いします。

【意見・質問】 〔先端技術科学教育部〕

最近、駐輪場で一年以上動かした形跡の無いバイクを数台見かけるのですが、これらを撤去しないのか疑問に思っています。

【回答】

放置自転車・バイクの撤去は年1回実施しており、毎年多数の自転車・バイクの廃棄処分を行っておりますが、新年度になると卒業生(卒業生だけとは限らないと思いますが。)が放置していった自転車等が溢れかえるといった事態を繰り返しています。必要の無くなった自転車等は所有者が責任を持って処分をしていただければこういったことも無くなるのではと思います。

【意見・質問】 〔人間・自然環境研究科〕

現在、総合科学部の1号館が耐震改修工事中ですが、工事の概要(期間、完成後の状況等)について、学生にも説明をお願いしたいと思います。

【回答】

1号館南棟の改修工事は、既に決まっていたため、周知できていたと思いますが、中棟の工事については補正予算で決まった後、政権交代による見直しで一時凍結されていました。その後解除されて工事も始まりましたが、その間に掲示によりお知らせをしたものの、十分周知できていなかったかも知れません。

なお、徳島大学のホームページでは、施設マネジメント部のページには、徳島大学で行われている工事について掲載していますが、もう少しわかりやすい場所に掲載するよう検討します。

【意見・質問】 〔栄養生命科学教育部〕

土日も実験を行っているが、パスカードがないため、基礎A棟に入れず基礎A棟の実験機器を使えなくて困っています。修士の学生にも基礎A棟のパスカードを発行してもらえないでしょうか。

【回答】

早速調べまして、提供させていただきたいと思います。

(確認したところ、医学・歯学・薬学部等学務課に申請していただければ、パスカードを発行しているそうです。)

3 進路・就職活動について

【意見・質問】 〔薬科学教育部〕

第一線で活躍する薬剤師さんの話を聞くことは多いが、企業や公務員など薬剤師以外の様々な就職先の人の 話を聞く機会はないのか。

【回答】

学部生対象に企業にお勤めの方や公務員の方の講演会を開催していますので、大学院学生の方も是非参加してください。また、今後は、大学院学生を対象にした就職講演会を企画・開催していきたいと考えています。

【意見・質問】 〔先端技術科学教育部〕

私が就職活動を行っていて、「先端技術科学教育部知的力学システム工学専攻」というのは何をしているのですかといった質問をされることが多かったです。また、電気系ですか、教育の勉強をしているのですかというように、別の専攻と考えられていることも多々ありました。

【回答】

平成18年4月1日、これまでの工学研究科を改組し、新たに先端技術科学教育部を設置しました。これに伴い、当教育部のPR等をより一層努めてきたつもりですが、ご指摘のように社会全般にはまだ浸透度が足りていないようです。これからも引き続き幅広く広報等を行うとともに、教育・研究面でも優れた実績を残すことで徳島大学大学院先端技術科学教育部を社会にアピールできるように努めていきたいと思います。

【意見・質問】 〔薬科学教育部〕

徳島大学の全ての学部に博士課程ができたことは素晴らしいことだと思いますが、近年、博士号を取った人の就職難が非常に問題になっています。博士課程を作っただけでなく、博士号を取った後のフォローもしっかりやっていただきたいと思います。

【回答】

就職については、以前は各研究室単位で世話することが多かったのですが、就職委員会で情報を共有し就職に活かす取組を行っています。

4 その他

【意見・質問】 〔保健科学教育部〕

「医療系クラスターによる組織的大学院教育」でのRA候補者に社会人大学院生を避けるようにとのことですが、アルバイト等で社会人並みに収入がある学生は推薦の可能性があるのに、社会人はダメというのはどうなのでしょうか。

【回答】

「医療系クラスターによる組織的大学院教育」でRA候補者から社会人大学院生が外れた理由は、これらの社会人学生は、昼間は社会人としての勤務、夜は大学院での授業と、RAの勤務をする時間が無いと考えています。ただ、こういったRAが当たらなかった、医学分野の大学院博士課程の学生のうち優秀な方には、近々、研究奨励金を選考により配付しようと考えています。

◇大学院生からの主な意見・質問と大学の回答◇

1 全学共通教育(カリキュラム、授業内容等)について

【意見・質問】 〔総合科学部〕

現在、総合科学部人間社会学科に所属している私としては、全学共通教育においても、専門教育においても、多様な授業の中から自分の興味のある授業が選択できるので、満足して学ぶことができた。しかし、好きな事を専門的に学べても、その専門性を将来に活かす等の実用性に疑問を持つ同学科の学生が多いので、取得可能な資格等につなげていくような教育があると、学習意欲の向上につながると思う。

【回答】

資格取得に向けての情報提供は、教職免許などを中心に実施している部分もありますが、すべての資格については、まだ周知が不十分な面があったかもしれません。「履修の手引き」の充実などにも努めるとともに、学生が相談できる窓口の明確化なども検討します。社会で活躍するための学問の意義付けを学ぶ科目としては、「大学と社会」や「キャリアデザイン講座」などもあります。今後はこのようなことも含め、更に学生への周知を行うように努めたいと思います。

【意見・質問】 〔医学部〕

国家試験に合わせて授業をしてほしい。

【回答】

授業は学科のディプロマ・ポリシーや専攻の理念に基づいて行われ、国家試験の出題範囲以外にも多くの学ぶべきことがあります。授業内容を国家試験の出題基準のみに合わせることはできませんが、もちろん、学科の学生さんが全員国家試験に合格できる授業をすべきで内容に漏れがあってはいけません。国家試験対策として、4年生を対象に正課外に模擬試験を実施し、出題基準に準拠した教科書を使用したり過去の国家試験問題を解説している授業も多くあります。出題基準項目と授業科目の対応を毎年継続的に確認し、担当教員で情報を共有する作業をさらに徹底したいと思います。

【意見・質問】 〔薬学部〕

英語が大事だという話をする先生は多いが、英語の能力を向上できる授業や機会が少ないように思う。(常三島にはEnglish chatroomなど英語に関するサポートが充実しているが、蔵本ではそのような場がない。)

【回答】

薬学英語1・2などで薬学英語に関する教育を行っています。また、留学生が所属する研究室では、英語により留学生との交流を図っています。

今後国際的に活躍できる人材の育成を目指して、英語教育担当教員の任用も含めて英語教育の内容・方法等の充実を図っていく予定です。

【意見・質問】 〔工学部〕

共通教育について、1年の時に選択外国語で独、仏、中国語を学べますが、4年になっている今、その時習った中国語はほとんど使うこともありませんでした。せっかくの貴重な1コマ、自分としては英語を学んでおきたかったので、独、仏、中、英からの選択にしてみてはどうでしょうか。

【回答】

語学を学ぶとき、「読んで、書いて、話せるようになる」これは一つの理想論です。しかし、初修外国語としての授業時間内でそのように訓練するのは非常に無理があります。では何故初修外国語を学ぶ必要があるのでしょうか?全学共通教育センターとしては、次のように考えています。語学を学ぶことは、その言葉が使われている地域や国の文化・歴史や思想観を学ぶことだと考えています。話すだけがコミュニケーションではないと思います。それよりも異文化の理解があって、はじめてコミュニケーションがあるのではないでしょうか?

2 大学生活(課外活動等)について

【意見・質問】 〔歯学部〕

医学部のように留学システムを充実させてほしい。

【回答】

医学部では4年生がテキサス大学へ約8週間留学しているようですが、本人も経費の一部は負担しており、すべて大学が負担しているものではありません。予算や留学先の確保、カリキュラムの問題もあるため、現時点では難しいと思います。

【意見・質問】 〔工学部〕

年に1度か2度、学科ごとに清掃をする機会がありますが、季節ごとや1月ごとぐらいにと回数を増やし、学科内、学内に清掃を定着させてみてはいかがでしょうか。また、学内清掃にとどめず、地域清掃に発展させることで、地域の方々との交流も増え、徳島の活性化にもつながっていくのではないかと思います。

【回答】

建設的な意見をありがとうございます。今後、学生委員会等で検討をしていきたいと思います。

3 大学の施設・設備について

【意見・質問】 〔総合科学部〕

1号館工事のため、研究室やパソコンの部屋が移動になりました。移動後、3~5つの研究室が一つの部屋になったり、パソコンの部屋と院生の部屋が共同であったりと、非常に勉強しにくい部屋になったので、もう少し考えて部屋を作って頂きたかったです。

【回答】

当初は総合科学部1号館南棟のみの耐震改修工事としていたものが、平成21年補正予算により中棟も耐震改修工事が認められ、中棟・南棟の2棟を同時に工事することになりました。

このため、工事に伴う仮移転先の場所を十分確保することができず、3~5つの研究室が1つの部屋になったり、パソコンの部屋と院生の部屋が共同になったりと、最小限度の部屋割りしかできず、ご不便をおかけすることになりました。

中棟・南棟の耐震改修工事は、今年度に竣工する予定です。もう少しの期間、ご辛抱いただくとともに、どうしても不都合が生じる場合は、別途ご相談くださるようお願いします。

【意見・質問】 〔医学部〕

駐輪場や駐車場を整備してほしい。

【回答】

駐輪場については、新しくできた西病棟と保健学C棟の間に学生、外来患者、教職員用の252台駐輪可能な駐輪場を新設しました。また、現在工事中の保健学科棟の工事が終わりますと、従来あった保健学科棟の駐輪場も使えるようになります。再開発工事のため順次整備することとなりますが、保健学科棟の周囲の駐輪場は徐々に整備が進んでいます。

駐車場については、昨年、徳島大学病院玄関前に第3次立体駐車場を設け駐車台数は増えましたが、これからも、蔵本地区は再開発工事があるため、学生、外来患者及び教職員等には、ご不便をおかけすることをご理解ください。なお、駐車整理は、厚仁会の駐車整理部を中心に行っていますが、駐車場以外のところの違法駐車が見受けられます。駐車場、駐輪場の指定場所に置くように協力をお願いします。

【意見・質問】 〔工学部〕

工学部キャンパス内の施設周りが、ほぼ自転車やバイクで埋め尽くされてしまっています。歩道も歩くことが難しく、せっかくのキャンパス内の景観も損なってしまっていると思うので、何とかならないでしょうか。

【回答】

工学部は、敷地面積が狭隘、かつ、建物が多く建立されているため、必要台数を収納可能な駐輪場等を設置できる場所がない状況です。学生1人1人が駐輪のルールを守り、整理整頓していただければ少しは見栄えが良くなるのではないかと思います。

4 進路・就職活動について

【意見・質問】 〔総合科学部〕

就職に関するメールが見づらかった。もう少し見やすくしてほしかった。

【回答】

就職産業や企業等から数多くのダイレクトメールが届けられる就職活動学生には、なるべく多くの情報を、送信回数をできるだけ少なく提供するのがベストと考え情報配信をしています。配信にあたり、1回の配信が250字以内という制限のなか、個々の情報を句読点や()を用いて、できるだけ見やすくなる工夫をしていますので、みなさんは十分に活用してください。

【意見・質問】 〔医学部〕

就職に関して、先生の協力が人によって違いすぎる。

【回答】

看護学専攻では、卒論指導教員が推薦書を書くことが取り決めで、各自、きめ細かく対応しています。就職担当教員は学生の求めに応じ、ほぼ毎日、進学や就職のための面接の練習や小論文の指導に対応しています。

放射線技術科学専攻では、基本的に就職担当教員は1名(ただし、本年は来年のことを考えて来年担当予定教員にサポートしてもらっています)で対応しています。学生が、施設情報を求めてきたときは、わかる範囲(施設の特徴、先輩が就職しているかどうかなど)は積極的に説明し、わからない場合は専攻の教員に情報を求めます。また、就職希望地の施設の求人情報がほしいと望む学生があれば、卒業生の情報網(全国どこでもではありませんが)を利用して情報を提供しています。

検査技術科学専攻では、就職に関しては4年生の担当教員が対応しています。

なお、毎年4月に主担当教員が、就職と進学について、4年生の全学生に対して個人面談を行っています。また、求人情報の提供、各学生の希望している就職先(病院など)への夏休みの実習への対応、就職試験に関する書類作成への指導や面接での注意など学生からの希望に応じて細かく対応しています。

【意見・質問】 〔工学部〕

知能情報工学科に限った話ではありますが、1度就活支援サイトの方から就活に関する様々なノウハウを伝えに、講義をしに来て下さったことがありました。しかし、内容や資料は、どう見てもそれは就活が始まる前にするべき内容であったと思います。(その時すでに就活中盤にさしかかる辺りです。)就活は時間に対して非常にシビアなので、時期にあった内容の講義をして下さることを望みます。

【回答】

企業の様々な採用活動(採用試験等)に臨む学生への支援については、就職ガイダンス等を、企業の採用活動時期を考慮し、最適な時期や内容となるように実施しています。実施時期については最も多い学生の就職活動に合わせるように設定していますので、みなさんが応募する企業によっては、この意見のような状況となってしまいます。企業の採用活動時期は半年以上も異なる場合がありますので、みなさんは、応募する企業の採用活動の情報に留意し、就職ガイダンス実施より早い時期での必要なアドバイスは就職相談員等を十分活用して、就職活動を行ってください。なお、今年は、ほとんどの就職活動が始まる前の8月に、「夏期就職支援塾」として、就職活動の全般にわたる支援内容のガイダンス等を、1日につき90分3コマ5日間実施しました。

5 その他

【意見・質問】 〔総合科学部〕

学内における自転車の盗難や、特に食堂付近でおきる傘の盗難被害が多すぎると思うので、大学側から何か被害をおさえる工夫をしてくれると有難い。

【回答】

自転車や貴重品の盗難被害については、学生掲示板や徳島大学ホームページ等で絶えず注意喚起をしております。食堂付近での傘の盗難被害については、傘立ての配置場所、傘袋の配付など徳大生協とも相談し検討します。

【意見・質問】 〔医学部〕

午前と午後で、常三島キャンパスと蔵本キャンパスを移動しなくてはいけない場合があるので、少々つらい。

【回答】

第2年次の月曜日には午前の英語と午後の専門科目の受講に移動が必要です。また、編入学の学生さんは特に、共通教育科目の受講のために常三島地区への往復が必要な日もあると思います。時間割配置等を工夫するよう今後検討したいと考えています。なお、常三島地区での授業を遠隔講義により合同で受講できるシステムを昨年度に整備し、教職科目については移動の必要がなくなりました。

【意見・質問】 〔医学部〕

政府の事業仕分けで、科学研究予算に対して非常に厳しい意見が出されていますが、徳島大学として何か対応を考えていますか。

【回答】

徳島大学としては、学長名及び研究副学長名で文部科学省に対して要請書を提出しています。また、近いうちに四国地区の5大学長が連名で科学研究予算の確保に配慮してくれるように要望書を提出する予定です。

平成20年度

平成19年度