平成21年度保護者代表と学長との懇談会


学生と保護者代表と学長との懇談会の様子

平成21年11月24日(火)、工学部大会議室で「学生の保護者代表と学長との懇談会」を開催しました。この懇談会は今回で11回目となるもので、各学部生の保護者代表13名と青野学長、川上副学長、黒田副学長、五十嵐副学長及び各学部長等が出席しました。

最初に青野学長から徳島大学の現状、黒田副学長から地域連携、平井就職支援室長から就職状況についての説明があり、引き続き、保護者代表から教育、進路・就職、施設・整備等について意見・質問が出され、徳島大学の教育・学生支援への取り組みに対する関心の高さを再確認させられる懇談会となりました。


◇保護者代表からの主な意見・質問と大学の回答◇

【意見・質問】〔総合科学部〕

大学4年間で何か真剣に取り組めるものを見いだしてほしいと、切に望んでいます。徳大生によるボランティア、文化活動を時々新聞で目にし、感心した ものです。このような活動は、個人的な出会いから広がるものもあるでしょうが、大学として何か社会的な活動を始めるきっかけ作りになるサポートのようなも の、プログラムなどはありますか。社会貢献、地域活動等有意義な活躍ができる人になってほしいです。

【回答】

社会貢献・地域活性化のための活動に積極的に参加していく学生が増えていってほしいと、総合科学部の教員も切に希望しております。学部教育において は、1年次で「大学と社会」という科目を開設し、大学での学びがどのように社会的に有用かを示し、社会に生かせる能力を身につけていこうとする自覚を促す ようにしています。

同様に、1年次の必修科目である「基礎ゼミ」でも、体験・参加型学習を取り入れるクラスもありますし、2年次以上の科目では、ボランティアや地域調査などを積極的に実施している科目も多数開設されています。

学部としては、学生の自覚を高めるための機会は、講義や特別講演会などの様々な形をとりながら提供しています。学生の皆さんには、多くの機会を十分に活用して学生の個性にあった活躍の場を見いだしていただきたいと希望しています。

【意見・質問】〔総合科学部〕

現在、家庭、学校、会社の中の教育で軽んじられているのが、人間教育であると思います。一時期の成果とか成績では現れないが、人格が出来てないと人も会社や社会も全て悪い方向へ行くと思います。徳島大学においては、人間教育を大事にしていただきたいと希望します。

【回答】

総合科学部では、教養教育を重視しており、物事を多面的にとらえ、主体的に行動できる人を育てようとしています。もちろん、人間教育は、大学の4年間だけでできるものではなく、学生が入学までに受けてきた教育や生育環境にも大きく影響を受けるものです。4年間は、その意味では、十分な時間だとは言えないと思われます。ですが、学部が掲げている教育目標は、高い倫理観と豊かな人間性を基礎にした、教養人の育成にあります。限られた年数の中で、様々な学問に触れ、多面的にものをとらえ、主体的に行動できるような方向性を学生に持っていただければ、本学卒業後にだんだんとその芽が育ち、大きな木となって、人間性を高めることにつながると信じて教育しています。本学の教育成果もそのように長期的な視点で見ていただけるとありがたいと存じます。

なお、大学全体としても、全学共通教育では様々な体験を通して人間性や社会性を身に付け、進取の気風を育む「社会性形成科目群」を設定しました。

【意見・質問】〔歯学部〕

歯学部口腔保健学科の3年生です。忙しいながらも、毎日楽しく充実した学生生活を送っているようです。一期生ということで何かと不安もありましたが、先生方の暖かく、ご熱心なご指導に心より感謝し、日々の成長を見守っているところです。

昨年の懇談会でも質問させていただきましたが、当時、口腔保健学科の大学院開設は準備段階で未確定なところもあるとのご回答でしたが、現時点ではどうでしょうか。

また、大学院が開設され進学した場合、研究内容やその後の就職等における意義をお聞かせください。

来年は、社会福祉士の国家試験を受験しますが、大学でその受験対策はしていただけるのでしょうか。

【回答】

大学院修士課程の設置については、平成23年4月開設を目指して、文部科学省に設置申請を行うための準備を鋭意進めているところです。申請の手続きは学内での調整も順調に進んでおり、本年度内に文部科学省のヒアリングを受け、設置の認可に目処を付けたいと思います。

修士課程の目標は、?要介護高齢者などに対するチーム医療において他職種と対等な立場で指導的な役割を担う高度専門職歯科衛生士と、?これからの歯科衛生士教育を担う教育者の養成です。それぞれの目標に沿った臨床の知識と技術の習得や研究を行います。先行する新潟大学と広島大学においても未だ修士課程の修了者は出ておりませんので実績を示すことができませんが、種々の調査を行った結果では人材受け入れの要望は大きく、修士課程修了者の就職は有利に運ぶと考えております。健康長寿社会の担い手として、高度の専門技術を身につけた歯科衛生士は、貴重な人材として社会から益々求められるようになるはずです。

必要なカリキュラムを早めに終わらせ、4年生の後半に国家試験対策を学科を上げて行うことにしております。東京医科歯科大学も新潟大学も高い合格率を達成しておりますが、両大学からも情報を収集し、負けないような合格率を目指したいと思います。

【意見・質問】〔歯学部〕

歯学部の建物も建築後30数年が経ち、老朽化が目立つとともに、痛んでいる部分があるようなので、改修をお願いしたいと思います。

また、最近は患者数の減少により、臨床実習がまともに行えないような状況にあると聞きました。実際に患者さんに接する経験が少ない状態で卒業しても問題があると思いますので、臨床実習を充実した形で行えるよう、患者さんの確保に取り組んでいただきたい。

【回答】

建物については、大学全体の年次計画では平成26年度に改修を行う予定となっていますが、内部であまり痛みのひどい部分については、その都度修繕を行っています。また、口腔保健学科専用のスペースが確保できましたので、現在改修をしているところです。

患者さんの確保については、今一番頭を痛めているところでして、教員一人一人が一日に一人でも多く予約を取るよう指導していますが、なかなか数字が延びない状況です。今後も学生に迷惑がかからないよう努力していきます。

【意見・質問】〔薬学部〕

子供の大学の勉強の事は、恥ずかしながらあまり分からないのが現状です。もう少し親元に情報が欲しいと思います。

【回答】

現在、成績が良好でない学生の保護者の方には通知をしています。全学生の保護者への成績通知については、現時点では学生との話し合いで学生に通知したものを学生自身から保護者の方に説明することとしています。

なお、今後「薬学部だより」等薬学部発行の冊子を保護者の方にお送りするなど、薬学部をより知っていただくために積極的に情報提供を行いたいと思います。

また、大学としても「徳大広報とくと~く」(年4冊発行)を全保護者に送付しています。

【意見・質問】〔工学部〕

現実の企業社会では、「工学」と「経営」は一体となり企業経営が成り立っています。これらに対応できる人材の育成が急務になっています。

平成15年度には、高度専門職業人の養成に特化した課程として、専門職大学院の制度もでき社会のニーズに対応しようとしています。

徳島大学でも、工学教育をベースにしながら経営教育を受けた「技術のわかる次世代の経営幹部」の人材の養成をめざし、まず、現状の学部・大学院のなかで充実することを提案します。

【回答】

ご指摘の経営教育ですが、学部教育では以下の授業科目が開設されており、これらを受講することにより、経営教育を学ぶことが可能となっております。

「技術者・科学者の倫理」、「知的財産の基礎と活用」、「ニュービジネス概論」、「生産管理」、「労務管理」、大学院教育においては、文部科学省が公募する優れた教育支援プログラムに派遣型高度人材育成プランとして「経営センスを有するπ型技術者の協働育成」が採択されています。π型人材とは、幅広い素養と自らの専門性を備えるT型に加え、技術経営センスを備えている人材を指しています。大学院では、実践的教育、工学技術者への技術経営教育を全専攻に開講しており、また、企業等への長期派遣を実施するとともに、共同研究や企業課題の解決などを進める実践的なインターンシップを実施し、特に、自らの成果提案を企業経営者等にプレゼンテーションする独自の評価方法を実施しています。

【意見・質問】

私立大学より授業料は安いのですが、もう少し安くなれば助かります。

【回答】

全国のほとんどの国立大学の授業料は、平成17年度から今年度まで、年額53万5800円に据え置いたままです。

なお、私立大学の授業料の平均額は、文科系72万円、理科系111万円、医歯系308万円前後となっています。また、私立大学では毎年度、施設設備費、実験実習費等の諸費用が必要となっているようです。

国立大学法人は国からの運営費交付金(税金)と授業料等の自己収入で大学運営を行っています。授業料収入は、大学運営には重要な自己資金であり、その収入の減少は教育環境整備などの学生サービスにも影響を及ぼすことにもなります。そのため、授業料を下げることは現時点では難しいものと思いますので、ご理解ください。なお、本学では、学生の修学支援の観点から、毎年度2億4千万円程度の授業料免除を実施しており、さらに、本学独自の奨学金制度もあり、今後とも充実に努めて参りますので、多くの学生に各制度を利用していただき、保護者の負担の軽減につながれば幸いです。

【意見・質問】

新型インフルエンザの対応と今後のご予定をお聞かせください。

【回答】

8月に「新型インフルエンザ対応(基本方針)」を定め、これに基づき、対応しています。

○学生が医療機関において新型インフルエンザと診断された場合
・直ちに所属学部の学務(教務)係に連絡することになっており、連絡を受けた学部では、罹患した学生を感染防止のため出席停止(7日間)とします。
・7日間経過かつ解熱後48時間以上経過した場合に登校を認めることになります。
・出席停止期間中の授業については補講を実施し、試験については追試験を行います。

○濃厚接触者の場合
・出席停止等の措置はありませんが、1週間程度のマスク着用と毎日の検温を義務づけております。

現在、本学において急激な感染拡大は認められませんが、引き続き、マスク、手洗い、うがいの励行を周知することにより、感染拡大の防止に努めています。


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